2016.05.17
理由と効果;
提案や意見が通りやすい人と、通りにくい人がいる。何が違うのかと、よくよく内容を分析してみると、説得力のある提案では、きちんと理由と効果がセットで説明されていることが多い。そんなこと? と思いがちだ。だが、一見、理由と効果をきちんと説明しているように見えても、実はそれが「コインの裏表」になっているだけの提案が多い。提案の理由が「儲かるから」で、その実行による効果が「儲かる」。この場合、実は説得力を担保するだけの「理由」が抜けている。
説得力のある「理由」には、必ず事実関係に基づく根拠が明示されている。つまり、過去形か現在形で表現される。「現在、こんな問題が起きています」「いままで、こんなことが起きて、こんな損失が発生しました」など。効果については、未来系だ。「これをやることで、このぐらいのコストが予測され、このようなリスクが想定されるが、このくらいの収入が見込め、結果的にいくら儲かる」という具合。
時制を意識して、提案の構成をまとめてみる。提案力や説得力を求めている人にオススメしているアプローチだ。