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今日の一言

あとだしのマネジメント:

私たちは非常に抽象的なレベルで思考し、そこで思考停止に陥りやすい。たとえば、計画をたてるときに「企画書を作る」「改善提案」などと書き込み、それで計画を立てた気になってしまう。しかし、実際に企画書を作ったり改善提案をするその時になって、どんなものを、どのくらいの量で作るかが具体化され、思った以上に時間がかかってしまい、計画から遅れていく。

こういう人が上司になると、「あとだしのマネジメント」になる。部下や取引先にとって、非常に迷惑な存在だ。あとだしのマネジメントというのは、指示や依頼をするときに自分では具体的に考えることができず、抽象的に指示をする。そして、相手から出てきた具体的なアウトプットを見てからケチをつける。そういうマネジメントである。無駄が多く、時間がかかる。自分で具体的に考えた上で、相手の育成のために抽象的に問いかけ、考えさせているのなら問題ない。しかし、あとだしのマネジメントの人は、自分が考えていないということに気づかず、または考えていないことを悪いとも思わず、あたかも当然の権利であるかのように、相手に何度もやり直しをさせる。

あとだしのマネジメントは、上司としては決して良いことではない。常に具体的に考え抜ける地力を鍛えよう。