2015.12.22
人を活かす上司:
最近、研修の種類を問わず、「上司を説得するには、どうアプローチしたらよいか?」という質問がやたらと多い。たとえば業務改善の話で、過剰品質のあぶり出しと適正化の話をすると、「上司が無駄とわかっていながら、面倒だったり、万が一を考えすぎて、合理化に反対してきたらどうしたらよいか?」といった具合である。
論理的に正しいとわかっていながら、自らの心情的抵抗感だけで部下の提案を退ける。そんな上司は、いまだにというか、相変わらずというか、根強く存在しているのだ。
自分の業務処理能力で成果をあげようとしている限り、管理職としての限界は期待よりも遥かに低いところにとどまらざるを得ない。部下の邪魔をしているようではなおさらだ。部下の意見を理解しようと努め、評価判断するという高飛車な目線ではなく、どうしたら実現できるかを一緒に考えて、支援する。人を活かす上司にならないと、お互いに厳しい。