段取りがうまくいかない。段取りが苦手だという人は意外と多い。たいていの場合、期限に間に合わせることができないとか、二度手間や無駄が多いと感じるという、訴えとなって、その問題意識が出てくる。もっと多いのは、なんとなく、である。うまくできてるのかうまくできてないのかが、わからない。

そういう時には、段取りの基本的な手順をしっかり踏んでみればいい。段取りの基本手順とは、（１）ロジックツリーで必要な作業をもれなくすべて洗い出す、（２）洗い出した作業と作業を手順の関係を考えながら矢印でつないでいく。このとき、これが完了しないとこれはできないという、作業間の因果関係に気を付ける。そして最後に、（３）作業の関係図の最後のところから、納期にあわせて期限を逆算で設定していく。このとき、作業に必要な時間の見積もりが難しいアイテムについては、時間的な余裕を組み込んでおいたり、平行してできる作業をできるだけ平行させたりといった調整を行う。

こうした手順を踏むことで、「自分の段取りが適切か、改善の余地がないか」を目でみて検証できるようになる。少なくとも、なんとなくできてないような気がするという、不安は解消できるだろう。