2015.10.06
言い分:
昔から、なんとかにも三分の理という。どんな状況で、どんな相手でも、それなりに言い分があり、それなりに肯定できる部分があるはずだ、ということである。これは言い換えれば、相手の話をよく聞き、少しでも肯定してあげられる部分を探してあげよう、ということでもある。
一般的に、私たちは全否定をされると抵抗感が生じやすい。何となく理不尽で、相手についてもなにか否定してやろうという攻撃性まで芽生えることも。相手に聞く耳を持たせ、こちらの言うことに理解や納得を得ようとするならば、まず相手の話にしっかりと耳を傾け、ほんの少しでもよいから肯定してあげられるところを見つけ出す努力をしたほうがよい。傾聴や受容、共感といったアプローチが重視されるのは、この為なのである。