2020.06.10
制度編の再開について
以前、『基礎編』を出版した『コンピテンシー実用講座』ですが、現在『制度編』の執筆に取り組んでいます。取り組んでいるというか・・・試行錯誤を繰り返しています。
『基礎編』はコンピテンシーの理論、理屈を説明するものでしたので、理論として確立されていますし、20年以上、研修でしゃべってきたことを活字に落とし込むだけなので、順調に筆を進めることができました。
しかし、制度設計や運用方法について紹介しようとすると、各社各様の状況に応じた問題解決ですから、そんなふうに理路整然と話を進めることができません。
一方で、コンピテンシーを制度設計や運用に反映しようとすれば、多くの企業が陥る共通の失敗というものはあるわけで、それをなんとかきちんと整理して一冊にまとめたいという思いもあります。
こんな調子なので、しばらく試行錯誤は続きそうで、2015年から続けてきた『1年1冊』という、自分なりに掲げた発行ペースも果たして維持できるかどうか、すでに自信を失い始めています。
その試行錯誤がどれほどのものかというと、すでに無駄に自分でボツにした原稿が100ページを超えています。書きながら、「これって、一部の大企業だけだよな」とか「これって、コンピテンシー から離れて全ての人事制度の基礎だよな」とか、そうやって、はっと気がついて、軌道修正をするたびに仕切り直して、一から描き直しているわけです。
これらのボツ原稿はおそらく陽の目を見ずに終わるのですが、けっして間違ったことを書いているわけではなく、単に「コンピテンシー実用講座」からはみ出してしまった、いわば「番外」の内容です。
そこで、これらのボツ原稿を、この場を使って公開していこうと思います。ボツ原稿ですので、重複があったり、ストーリーとしてはつながらないものばかりですが、パーツとして取り上げてみれば、人事コンサルティングの現場で、よくお客様からいただく相談や質問への回答になっているので、単発のブログ記事としては、それなりに読んでいただいた方へのヒントになるのではないかと思います。
そんなわけで、『制度編』の出版をお待ちいただいている方には申し訳ないのですが、しばらくこちらの記事でご容赦ください。
引き続きよろしくお願い申し上げます!