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今日の一言

7:3の法則  

仕事ができる人ほど、しゃべりたがる。仕事ができるから言っていることも正しい。プレイヤーとして優秀な人が、マネージャーになろうとして行き詰まる一つ目のハードルである。通常、人は自分の意見や思いを聞いてもらいたいものだ。聞いてあげればあげるほど、「この人は自分のことをきちんと認めてくれている」という感覚につながる。だから、日常の会話の比率を、意識的にコントロールすることが大切になる。聞く量が7、話す量が3。

プレイヤーとして優秀な人にとっては、その先にもう一つハードルがある。聞いたあと、優秀な人ほど「自分なりの意見」を返そうとしてしまう。相手が求めていればよいが、そうでないことも多い。相手の意見や気持ちを聞いた時に、なにか返そうとしてしまう。ただ聞いてあげるだけでよかったり、それに対して理解を示してあげるだけでいい。そういう会話の収め方ができない。

自分の力で成果を出すという仕事の仕方から、人の力を高めて成果を出す仕事の仕方に転換していくためには、時にはプレイヤーとしての強みを抑えた方がよいこともある。それができるかどうかが、試金石となる。