2015.10.20
成果の言語化:
上期評価の時期である。目標達成度やコンピテンシー評価のレビューやサポートに関わる仕事に追われている。
そこでいちばん多く書くことになるコメントが、「取り組みのみで成果が記載されていない、または記載されていても抽象的なので、このままでは評価ができません」という内容である。目標管理は成果の評価、コンピテンシー評価はその人の思考や行動と成果の因果関係の評価なので、成果がわからないと評価ができないのである。
評価のためだけに成果記述が必要なわけではない。成果を言語化できないということは、日頃から成果を目指して仕事をしていないということに他ならない。それが問題なのである。仕事の前に、目的と出すべき成果を具体的に言語化し、終わったら成果が出たかどうかを確認する。常に成果を出すためにはどうしたらよいかを考えて行動し、終わったらその思考や行動の有効性を成果との因果関係という視点から確認する。
仕事の基本を定着させるために不可欠な動作なのである。